2008年09月11日

節税と調査と税理士

こんにちは。東京都千代田区の税理士法人TOTALの沓掛です。

「節税」をセールスポイントにする税理士はたくさんいます。弊社も「節税」にはこだわっています。

しかし、その「節税」にも税理士ごとにカラーの違いがあるのをご存知ですか?

大きく3つぐらいに分けられます。名付けて「ガチガチ節税」、「詰め甘節税」、「堂々節税」です。

「ガチガチ節税」の税理士は危ない橋は渡りません。税務上の判断に迷う場面では、納税者が不利、すなわち税金が多くなるような方法を選択します。「節税」といえるのか疑問です。

それでもお客様にはたいてい納得していただけます。税金の申告を同時に2人の税理士に頼む社長はいません。ですので、常に納税者不利の方法を選択しても、そうでない方法と比べることはできないのです。


また、こうしておけば、税務署が調査に来た場合でも税金を追徴されるケースは少なくなります。「調査に強い」(?)とアピールすることさえできるのです。

でも、本当にお客様のためになっているのでしょうか??

「詰め甘節税」の税理士は、節税知識をいろいろと教えてくれます。そして、税務上あいまいな場面では、納税者が有利、すなわち税金が安くなるような方法を選択します。「ものわかりの良い税理士先生」と信頼されることもあります。

しかし、知識だけ教え放し、やり方はお客様にお任せしますという税理士は意外に多い。きっちりした「やり方」をしていない節税、詰めの甘い節税では、ひとたび税務署の調査が来れば、ガッポリ税金を追徴されることになります。節税したつもりが、かえって税金を多く払うこととなるのです。そして、「ものわかりの良い税理士先生」は言います。「運が悪かったですね。。。」

節税は、知識だけでなく、そのやり方も非常に重要です。でも、節税のやり方まで面倒を見てくれる税理士は少ないのです。意地悪ではありませんよ。知らないのです。そんなノウハウを教えてくれるところはありませんから。

「堂々節税」は、弊社の節税カラーです。

税務上あいまいな場面では、税金が安くなるような方法を選択します。ここまでは「詰め甘節税」と同じです。違いは、節税の知識だけでなく、そのやり方までをお教えし、確実に実行されているかフォローするところです。きちんとしたやり方で、確実に実行されている「節税」は、税務署が調査に来ても、なかなかひっくり返されることがありません。税金を追徴されるケースが少なくなります。

また、黒字の急成長企業は税務署の調査を受けやすいと言われています。事実、当社のお客様は伸び盛りの会社が多いせいか税務署の調査は年間10件を超えます(お客様数は約300社)。「堂々節税」でやっていますので、大ケガは少ないですが、細かい「指導」は受けることもあります。

実際の税務署の調査現場で、ある1社のお客様が指導を受けた項目は、すぐさま300社全てのお客様に情報提供し、改善していただきます。こうしたシステムがあるから、弊社の「堂々節税」は年々進化していくのです。

「節税」は税金を申告した時点で終わるのではありません。税務署の調査を受け、その「節税」が認められて初めて真の節税ができるのです。

社長の会社は「堂々節税」ですか?もう一度点検してみてくださいね。

東京都千代田区の税理士法人TOTALの沓掛です。
行政書士・司法書士事務所TOTALもよろしくお願いいたします。

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Profile

税理士 沓掛伸幸

最新コメント